和食の作法ーお椀編ー

椀の作法篇

※作法には様々な流派があります。
※一番大切なのは、楽しく美味しく食べる事です。

蓋付きの椀もの(汁や蒸し物など)を食べるとき、蓋の所在に悩みますよね。
順番に見て行きましょう。

まず、開け方
左手でお椀の縁を前後から持ち、軽く押して(縁を楕円に歪ませるイメージ)蓋を開けやすくします
(熱い汁椀等の場合開かない事があるので、仲居などにお声を御かけ下さい、代わりに御開け致します)
右手で蓋の持ち手(糸底)を持ち、そっと開けて椀の縁の内側に立てる様にして数秒待ちます。
蓋裏についたしずくが垂れなくなったらそっと裏を上に向けておきます。

蓋の置く場所
椀の奥や右隣など流派によって違いますが、他の器の無い置きやすい所(邪魔にならない所)が良いかと思います。
蓋の裏をひっくり返し上に向けて(糸底を下にして)置きます。

蓋は取り皿に使っても良い?
良いという流派と良くないという流派があります。
主に椀が大きくて持てない場合などに蓋を取り皿にする事がある様です。
日本酒などの盃代わりに使用するのはあまり良くない様です。仲居に盃をお申し付け下さい。

食べ終わったら
蓋を閉めます。このとき糸底を上にして閉めて下さい。
蓋裏を上(糸底を下)にして閉めると、取れなくなる恐れがあるので行わない様にしましょう。

食後の置き方は流派により異なるのですが、代表的な3つがこちらです
1)蓋をすこしずらしておく。
    食べ終わりましたよ、の合図の為に蓋をすこしずらして置きます。
2)器を移動する。
    食べ終わりましたよ、の合図の為に蓋を普通に被せた器を端の方に寄せます。
3)声をかける
    他の器があって移動出来なかった時などもお声を御かけ下さい。

☆おまけ☆

茶碗蒸しなどのスプーン
スプーンを器に入れたまま蓋を閉めるのは、蓋が落ちたりしてあぶないです。
殆どの場合受け皿や敷板がありますのでその上にスプーンを戻し、蓋を閉めましょう。


まとめ
蓋裏についた”雫が机に落ちない様に”と考えると良いかもしれません。
蓋付きの器は温かい食べ物が多いので、冷めない様お早めにお召し上がり下さいね。